SKVRの運用事例
1.現場(構造)見学会
現場見学会は、SKVRの利点が生きる最もメリットのある活用方法です。
特に構造見学会では絶大な効果があります。
集客力アップ
構造見学会は来場者に対し見どころの訴求が難しく、マーケティング力が問われる難しい営業手法です。
紹介が単調になりがちなイベントにVRによる完成プランの提案を加えることで、集客がより容易になります。
滞在時間の拡大
一般に完成見学会の平均滞在時間は20分、構造見学会では15分以下といわれています。
POPや図面・過去物件の紹介パネル等展示の工夫や営業担当の努力で引き延ばしを図る業者もありますが、それにも限度があります。
構造見学会でSKVRを活用する場合、一つの現場に対し完成プランを2~3ご用意することをおススメしています。
建築CADと比べ操作が容易で、アマチュアも活用する3Dマイホームデザイナーシリーズがベースだからこそできる、新しい提案手法です。
お客様ニーズの引き出し
複数のプランを用意することは、来場者のニーズをより明確にします。
さらにSKVRはその場で住設のレイアウトや仕上を変更できるため、アンケートだけでは得られない情報を得ることができ、また来場者対しては「高い提案力のビルダー」をアピールすることができるようになります。
2.外壁リフォーム
外壁デザインをパースで提案する場合、そのほとんどが「建物全体が把握できる『遠景』パース」で作成されています。
しかしこれでは、いざ工事が終わって玄関先に立ってみたら
「思っていたのと違う」
というクレームの元になっていました。
SKVRでは、建物の周囲を自由に動き回ることができるため、例えば外壁の際まで行ってその色合いを確認したり、施主が納得いくまで変更することができるようになります。
3.住宅設備提案
例えばキッチンの入替提案をする場合、カタログまたはショールームでの提案が主流です。
しかしショールームは展示できる商材にも限りがありまた空間も広いため、例えば「吊戸棚の有無」や「シンクの高さ」などを施主に納得いくまで体験いただくことには限界があります。
SKVRは、3Dアーキデザイナーの操作画面が「そのままVR空間になる」ため、施主はVR空間を体験してもらいながら、ビルダーはその場で住設を入れ替えたり、設置高を変えたり等の操作が自由にできます。この「商談を進める」ための操作体系の容易さは、SKVRならではのメリットです。
4.安全性を事前に確認
最近のデザイン系住宅では、階段などの手すりは「細く間隔の広いもの」が好まれる傾向にあります。
しかし小さい子供やペットのいる家庭では転倒や落下の危険性がはらみ、警察等に届け出のないケガを含めると、その数は年間数千件あるといわれています。
施主にとって、図面やパースや模型では実感が湧かないリスクも、VRならその危険性を実感して理解してもらうことができます。